レディメイドの選びかた

2016-11-25

〈こんな資料で、いわゆる既製品を選ぶ打合せをしていました。〉

 

ご愛読、ありがとうございます。木の家づくり・暮らしのプロデューサー、山口です。

 

なにやら冒頭から、システムキッチンの資料が写真で登場しました。今日はお客さまと木の家づくりの実施設計打合せをしていたのですが、そこで何種類もこうした資料を見ていたので、そのことを少し。

 

家づくりに必ずあるのが、キッチンや浴室、洗面、トイレなどの水廻り。そしてそこには、程度の差はあれ必ず「既製品」が使われます。例えばKJWORKSが便器を一からつくることはあり得ない、というように。

 

キッチンについて言えば、全てを造付家具として制作する場合でも、カランや食洗機、コンロもしくはIH、レンジフードなどは既製品を使うことになります。そしてそれらを選ぶ必要がある。

 

システムキッチンを使用する、となれば、どこのメーカーのどういうグレードにするか、そして同様に水栓、コンロ、フードなどなどのパーツを全て選んでいかなければなりません。

 

間取りをどうする、仕上げをどうする、建具や家具をどうする、といった打合せと並行して、こうした全ての既製品について「仕様決め」が求められますし、それはまたコストにも大きく響く重要事項なんですね。

 

といっても、こういうものはカタログでは選べません。「使い勝手」がわからないし、見た目のイメージも感じられないからです。メーカー各社に「ショールーム」というものがあるのは、そういう理由でしょう。

 

今回のお客さまも、私たちとの打合せ以外に、そうしたショールームをいくつも見学しておられます。そしてそこのアドバイザーさんから話を聞き、各部位の仕様を仮に決めて、見積を依頼されている。

 

その見積はお客さまと、そして私たちにも届きます。このあたりが既製品価格のややこしいところですが、カタログに載る値段と、「それをKJWORKSがいくらで買えるか」の値段は違っているんですよ。

 

なので、こちらで「実際にかかる費用」の比較をした上で、今日のような打合せで一緒に検討することになります。その際にお客さまが見てこられた内容の情報共有に必要なのが冒頭のような資料、なんですね。

 

私たちもショールームにご一緒できれば、その際に色々アドバイスも出来ます。でも今回のお客さまは遠方にお住まいで、どうしてもある程度おまかせすることになる。その結果を共に検討するために、こうした資料は大事な手掛かりなのです。

 

これを見ながら私たちも今までの経験からの知識をお話しますし、お客さまもそれを選んだ理由を教えてくださる。その中から徐々に候補が絞られていき、コストも併せて考えて、仕様が決まっていきます。

 

新しくつくるモノを決める、ということも大変ですが、既製品を選ぶ、ということも同じくらい大変な、エネルギーの要る作業です。つくり手による一長一短がある中から、あるひとつのモノを選びぬく行為は。

 

そしてそれは、自分にとっての優先順位を再確認する作業だとも言えるでしょう。私が家づくりのなかで本当にほしいものは何か?ということを。既にあるものの中から選ぶ時、それはさらに顕著に現れるはず。

 

現代の家づくりは、既製品なしでは成立しません。ならばそれらをよく知り、自分の価値観をよく認識した上で、それらを上手に組合せたいもの。そのサポートもまた、私たちの志事のひとつなんです。


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