つくり手を映す鏡

〈私と一緒に家づくりされた二組のお客さまとご一緒する、つくり手冥利に尽きる楽しい時間でした。〉 ※写真掲載には許可をいただいております。

 

ご愛読、ありがとうございます。木の家づくり・暮らしのプロデューサー、山口です。

 

今日は朝から、この10月末にお引渡しをした夙川の木の家へお誘いいただき、ご訪問してきました。自分たちがつくっている「現場」の時よりも、やはり「住まい」になってからお伺いする方が楽しいですね。

 

でも、今回お誘いくださったのは、このお宅に住まわれているお客さまではないんです。それは私と一緒にご訪問したご夫妻で、こちらも昨年の春、高槻で竣工した木の家の住まい手さんです。

 

実はお二組のご夫妻は奥さま同士がお友達で、家づくり以前から仲良くされているご家族なのでした。そう、先に木の家をつくられたお客さまがご友人を私にご紹介くださった、というわけなんです。

 

高槻のお客さまも、ご主人は初めてのご訪問。「山口さんも一緒にどうですか」とのお誘いに、私も喜んでいそいそと。そう言えば以前、この家づくりが進行中の時に、高槻へもご一緒したこともありました。

 

今日は初めてのご主人のために、こちらの長男くんが木の家を案内してくれました。1階の個室、2階の家族の間、ロフトや眺望の良いバルコニーまで。その得意げな様子がまた、つくり手には嬉しいなあ。

 

その後冒頭の写真のように、とても暖かな日差しが入るダイニングでお茶をしながら、楽しいお話を。敷地と住む人が違っても、同じ人間による間取りですから、そこにある共通点を感じておられるようでした。

 

どちらのご夫妻も、設計の過程で色々な「先輩たち」の家を見学されています。現場も、住まわれている家も。それぞれの雰囲気の違いと変わらないコンセプトをよくご存知ですから、なおさらお話も弾みますね。

 

今日また新しくお聞きしたお話では、以前見学にお伺いした木の家のお客さまや、同時期に一緒に勉強会で学んだお客さまと一緒に、また集まって楽しい会を開く予定もあるのだとか。

 

私たちは当然、色んなお客さまと一緒に家づくりをしていますが、こうしてお客さま同士にご交流が広がっていくようなお話をお聞きすると、なんだかとてもワクワクしますし、本当に嬉しいものです。

 

今日のような元々のお友達はもちろん、一緒に阿蘇小国町の林産地ツアーへ行った方とか、偶然近くで家づくりをされた方などに、住まい手さん同士の輪が出来ていくのは、素晴らしいことだと思います。

 

一部のハウスメーカーではそうしたことを嫌がる、とも聞いたことがありますが、ちょっと信じられません。どのお客さまとも「一緒に家づくりしている」と自負できるつくり手であれば、お客さま同士のつながりによって情報交換も出来ることですし、何も悪いことはありませんね。

 

そしてまた、こうしたご紹介からの家づくりの連鎖は、ご自分がつくった木の家を愛してくださり、心地よく住んでくださっている、そのことを如実に表しているように思えます。本当にありがたいことです。

 

今日のこのご訪問も、まさにつくり手冥利に尽きるような嬉しい時間でした。そしてそこから、自分たちが見失ってはいけない最も大事なあり方をまた教えていただいたように、私には感じられました。

 

それは、住んでからのこうした場に普通に呼んでいただける、あたり前に気軽にお声がけいただける、そんな工務店であり続けなければ、ということ。簡単なようで難しい、でも難しいようでとても単純なこと。

 

一組のお客さまとお話する時よりも、お客さま同士が話しておられるのを聞く時、さらにそれを感じます。住まい手さん同士のつながりのあり方とは、まるでつくり手の姿を映す鏡のようなものだと、今日また改めて想った私でした。


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