木の家からの広がり

〈木の家と同じつくりで、家以外のものもつくっていきたいのです。〉

 

ご愛読、ありがとうございます。木の家づくり・暮らしのプロデューサー、山口です。

 

今日は間取りを一緒に検討中のお客さまのところへお伺いして、その組立の考え方、ご家族のご希望、敷地の活かし方などなど、じっくりとお話し合う時間をいただきました。

 

そんな中で、私自身のことについても色々とご質問をされるので、自分なりにお答えしていました。例えば「好きな建築家っているんですか?」とか、「家以外、施設とかはつくらないんですか?」など。

 

好きな建築家、海外ですとやはりルイス・カーンかなあ。日本では内藤廣さん好きですね。住宅だと本間至さんとか、そんなお話を。実はお客さまも建築関係者なので、こういう話が通じるんですね。

 

そしてもうひとつの質問、施設づくりについては、「いや、やりたいんですよぉ(笑)」と。でもそこに付け加えて、「木の家づくりの延長線上の建築としてつくりたいですね」とお答えしました。

 

そこで私から、事例としてご紹介したのが、今日の冒頭の写真の施設。ここは3年前にお引渡しをした、泉北ニュータウンにある高齢者の方々のグループホーム「みんなのわが家 はるか」です。

 

グループホームは入居者さん9人でワンユニット。個室9つに大きなリビング、ダイニング、キッチン、そして水廻りとがセットになっていて、要するに「個室の多い家」としてつくることが出来る施設です。

 

この「はるか」さんは2ユニット、18名の方々が入居されていて、スタッフさんも含めて共同生活をされています。この2ユニットまでなら面積は500㎡未満となり、普通の木の家と同じ構法で建てられるんですよ。

 

写真は2階のリビング部分。向こうにダイニングが見えます。どうでしょう、ちょっと大きな木の家、という感じになっていますよね。人に安らぎを与えるという木の家のよさが、そのまま活かされています。

 

KJWORKSはこういう施設をつくりたい。それが木の家の延長線上ということです。グループホーム以外にはクリニックも施工事例がありますが、他にも木の施設だったらいいなあ、と思うものは色々とある。

 

例えば幼稚園、保育所、学校といった子どもたちのための施設、そして老人ホーム、サービス付高齢者向け住宅といったお年寄りのための施設、そしてクリニックや病院など、病人のための施設。

 

いわゆる社会的弱者のための施設や空間こそ、人の五感に訴えかけ、心に癒やしを与えてくれる木の家と同じものであってほしいし、そうあるべきだと心から想うんです。

 

他にも商業系では飲食店舗とか、セミナーの教室とか。木のオフィスももっと増えたらいいなあ、そんなことも想像します。考えてみれば、どんな空間であっても木の家の延長線上につくることは可能ですね。

 

でも、木の家の延長線上という意味で、出来れば大事にしたいのは「靴をぬぐ場所」であることでしょうか。土足ではなく素足で木の床に触れるということも、人間にとって大きな安らぎのポイントだと思いますから。

 

今日はそんなことを、木の家のお客さまにお話していたんです。話をしながら、最近忙しさにかまけてちょっと薄れけていたその情熱が、またふつふつと甦ってきましたよ。

 

木の家のようにつくる、木の施設。建築基準法という縛りもありますが、その可能性は大いに広がっていると思います。そんな想いを共有できる方との嬉しい出会い、来年にはまた訪れますように。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です