細工じぶん流

〈年末恒例の年賀状づくり。いつも私の方法は建築屋っぽいのです。〉

 

ご愛読、ありがとうございます。木の家づくり・暮らしのプロデューサー、山口です。

 

今日は自宅にて作業の日でした。そしてその合間に、年末恒例の家族の行事を。それは、年賀状づくりです。今日はちょっと、いつも子どもたちとやっている私の年賀状制作法を書いてみようと思い立った次第。

 

年に一度の便り、皆さんそれぞれに色んなつくり方がおありだと思います。わが家に来る年賀状を見ても、テンプレートに家族の写真を入れたもの、手描きのイラスト、手づくり判子など、さまざまです。

 

私はもう何年も、デジタルのいわゆる「フリー素材」を活用して年賀状をつくっています。一応絵も描けますが、自分の描く絵は自分のつくりたい年賀状には合わないとわかっているから、やりません(笑)。

 

最近のこうしたデジタル素材の充実には、目を瞠るものがありますね。大小数多ある中から、例えば以下のサイトを物色し、家の分と子どもたちの分とを探します。日曜か祝日になるのは、そういうわけなんです。

郵便年賀.jp「年賀状クイックサーチ」

J:COM「MY J:COM 年賀状テンプレート&素材集2017」

ブラザー「プリントテラス・年賀状無料ダウンロード素材」

キヤノン「Canon Creative Park 年賀状特集」

 

パソコンの前で顔を突き合わせて選びますが、素材にも色々あって、年賀状全面のものが一番多いですね。子どもたちはそのタイプで好きなものを選び、あとは印刷するだけ、という感じなので、簡単簡単。

 

でも、私自身はそれでは全然面白くない。文字や絵、それぞれのパーツを選び、部分的に加工しつつ組合せて「自分流」に仕上げるのが、言わばこの年賀状づくりの醍醐味なんですから。

 

ということで、まずは「いいね!」と思うものを手当たり次第に採り込みます。冒頭の写真がそのリスト。ここには子どもたちのセレクトも入っていますが、まあこんな感じ。これらが「素材」になります。

 

こうして素材を採り込み、それぞれの表現を見続けているうちに、段々と頭のなかにイメージが湧いてくる。これ、こういう風に組合せたら面白いな、とか。この過程が楽しいんですね。

 

イメージが固まったら、画像加工ソフトを使って、レイアウトして加工して、と細工を施していきます。イラストそのものを活かすこともあるし、文字と組合せたり、別の絵と並べてみたり、方法は都度色々です。

 

こういうつくり方で気をつけるべきは、素材同士のもち味がチグハグにならないようにすることでしょう。合う・合わないを判断する基準はと言えば、それはもう自身の感性としかいいようがないところ。

 

考えてみればこのつくり方は、建築をつくるのと同じですね。素材を選び、その相性を考え、部分的に加工を施しながら適度なバランスでレイアウトし、仕上げていく。素材の良さを殺さないようにしながら。

 

今日もつくっていて思いましたが、やはり私はアーティストにはなれないですね。何かの手掛かりを元に、何か「モノ」を組合せて「モノ」をつくる、そうしたデザイン的なものづくりが染み付いているようです。

 

そしてこれもいつも思うことですが、世に「完全なオリジナル」などない。常にそのインスピレーションの元となる何かがあって、クリエイションは成り立っている。そして、元となる何かが具体的な「素材」である時、それをデザインと呼ぶのではないでしょうか。

 

さて、今年の年賀状もいつもどおり、私流のやり方で選ばれ、デザインされ、制作されました。素材をつくったのは自分でなくても、やはり私が細工した私の年賀状になっていると思います。

 

今日はまだお見せできないのが残念ですが、新年にはその私流の細工を、年賀状をお送りしていない皆さまにもお目にかけられるかと思います。素材と話し合って決めた、建築屋っぽいデザインを。


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