聖夜の僥倖

〈クリスマスの雰囲気ということで思い出した一枚の写真が、思わぬ実りを生みました。〉

 

ご愛読、ありがとうございます。木の家づくり・暮らしのプロデューサー、山口です。

 

今年もいよいよ押し迫って、もうクリスマスですね。我が家も昨夜、早めのクリスマスディナー(らしきもの)をいただきました。そのせいでしょうか、今日ふと私の頭に思い浮かんだのが、冒頭の写真です。

 

木の家のダイニングの風景ですね。キッチンの手前、とても明るいテーブルの上が、クリスマスか何かのパーティー仕様になっています。これから始まる楽しい会の様子が、見るものに伝わってくるよう。

 

この写真のキッチンは、KJWORKSの木の家で最も多い「対面型」のキッチンです。でも、キッチンが対面しているのは、この家ではダイニングではなくてリビング。ダイニングは、キッチンの横なんです。

 

対面型キッチンだからと言って、その前には必ずダイニング、という必要はありません。対面の意味は、キッチンに立つ人が家族と目線を合わせ、会話を弾ませることですから、リビングでも構わない。

 

むしろ、ダイニングはこのようにキッチンの横にあった方が、いわゆる「配膳」はしやすかったりして、良い点もあります。そして私の経験上、ダイニングがこの位置にくるのは、「コーナー別れ」の場合です。

 

コーナー別れというのは、リビングとダイニングがひとつの空間の中に並ぶのではなく、別々のコーナーとして別れている、というところから私が呼んでいる名称。時々お客さまからもご要望があります。

 

その場合、キッチンがそのふたつのコーナーをつなぐ役割をし、全く別の部屋ではなく、ある程度つながりつつも別々である、という空間に構成することが多いですね。その時、プランはL字形を描く感じに。

 

写真のダイニングもその形のプランです。ひとつのデッキをリビングとダイニングがL字形に挟み込む、という状態で、「アウトドアリビング」という雰囲気がなおさら醸し出されるという利点もあるんですよ。

 

クリスマスということで思い出したこの一枚をしばし眺めながら、久しぶりにこのお宅のプランを思い浮かべていました。うん、こういうコーナー別れも、付かず離れずな感じがこれはこれでいいよなあ…。ん!?

 

ここで私の頭の上にピカッと電球が。そうか、これや!!という光です。いまスケッチを続けて練っている間取りが、このコーナー別れの手法を使えば上手くまとまる、ということが直感的にわかったんですね。

 

お客さまからも「別々の部屋に」と言われていて、といっても完全に別々の部屋というのも味気ない。適度に離れ、適度につながる形を求めてスケッチを重ねていたのでした。それが、この方法なら納まる。

 

早速、写真のお宅のプランを見直しながら、スケッチをつくり直してみました。うん、ぐっと良くなった。なんで今までこれに気づかなかったのか。まあ、間取りづくりが煮詰まる時ってこんな感じですけれど。

 

これで、年内で間取りにまとめてお客さまにお送りし、ご検討いただける目処が立ちました。ほっと一息です。私どもからのご提案は、ご家族が一緒にゆっくり過ごせる年末年始の前にお渡ししたいですから。

 

本当にたまたま、ふとこの一枚の写真を思い出したことが、こういう嬉しい成果を生むとは。もしかしたらこれが、今年の私へのクリスマスプレゼント、ということなのかもしれませんね。


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