老舗たりえるチカラ

〈3回目の冬にしてストーブの初メンテ。その専用グッズの出来の良さに感心しました。〉

 

ご愛読、ありがとうございます。木の家づくり・暮らしのプロデューサー、山口です。

 

KJWORKS阪神として芦屋に来てから3回目の冬。毎日、アラジンの「ブルーフレームヒーター」と呼ばれる灯油ストーブを愛用しています。前にも書きましたが、エアコンとは暖まり方が違いますから。

 

ところが昨日、急にその名の所以である青い美しい炎が崩れ、異音と共に赤い火になって燃え上がりました。これはいかんとすぐに火を消しましたが、これは今まで手入れを怠ったツケがまわってきたか。

 

ということで、今日の朝からストーブのメンテナンスを。といっても全然やり方がわからないので、まずはWEBサイトをチェック。ふんふん、内炎板と外炎板の掃除と、火を点ける部分「芯」の掃除ね。

 

と、そこで思い出しました。確かストーブを買った時、一緒に「専用掃除グッズ」が付属してたぞ。あれ、どこへ行ったかなあ。モノを片付けると忘れてしまいがちな私、まずはそこから始めることになりました。

 

あったあった、ということで取り出したのが、冒頭の写真にある青い円盤。これ「WICK CLEANER(芯クリーナー)」です。サイトにも「必ずこれを使用してください」とある。失ってなくてよかった。

 

芯の部分に煤が付着してくると炎の色が悪くなり、臭いもするようになるので、この専用クリーナーでその煤を削り取る、というわけです。芯の理想的な姿に合わせて成形された、まさにこのためだけの器具。

 

使い方も簡単、芯の上にこのクリーナーをかぶせて、回すだけ。そうすると、カッターになった部位が煤を削り、それが円盤の上の溝に溜まってきます。最後にそれを捨てるだけ。なるほど、よく出来てる。

 

アラジンのストーブは、80年という歴史をもっています。日本に輸入されるようになってからでも60年。その間、基本的な仕組みとその姿がほとんど変わっていない、というロングセラーなんですね。

 

きっと、こうした専用クリーナーも最初はなかったはず。でもこのストーブの構造上、芯に溜まる煤を削るというメンテナンスは不可欠ですから、きっとどこかの時点でその道具をつくろう、となったのでしょう。

 

そして、ストーブが形を変えず機構を進化させるのに合わせて、この小さな道具も徐々に洗練されてきたのに違いありません。写真では伝わりにくいですが、使ってみるとその洗練度合いがよくわかります。

 

なんということもない小さな樹脂の円盤なのですが、でもそこにかなりの工夫が詰め込まれている。そのよく出来た形には、「用の美」という言葉を使ってあげたいと思ったくらい。

 

なお、専用クリーナーでも対処できなくなった場合、替え芯はAmazonでも買えます。他にも内炎板や芯の外筒なども、楽天で入手が可能。また、専用クリーナーと金ブラシもセット販売されています。

 

そうした取替可能なパーツの整備、専用メンテナンスグッズの改良工夫まで含めた姿勢が、このストーブのロングセラーを支えている。それはまさに老舗が老舗たりえるために必要なチカラなのでしょうね。

 

そしてそのことは、永く使うモノ、ロングライフを目指すものには共通して必要なメンテナンス対応の智慧とも言える。家というものは一品生産ですが、しかしこの小さな円盤から学ぶものはあるはず。

 

メンテの甲斐あって写真のように復活した美しい青い炎を眺めながら、今日はそんなことを考えていた私でした。


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