天命を呑む

〈たまたま誕生日におこなわれた会で、よい気づきをいただきました。〉

 

ご愛読、ありがとうございます。木の家づくり・暮らしのプロデューサー、山口です。

 

ごく私的な話で申し訳ありませんが、今日は私の誕生日でして、ちょうど50歳になりました。Facebookなどでたくさんお祝いメッセージいただき、どうもありがとうございました。

 

そんな日、私の事務所「木の空間」ではかお凛こと高橋かおりさんと「場づくり」に関わる皆さんとの語らいの場「凛カフェ」が開催され、私もいつも通りご一緒して語り合っていたんです。

 

そこで今日は「今年の抱負(個人と場づくりと)」を文章にしてみる、というお題が出ました。それを書いてみて皆でシェアする中から、各々の刺激になることを見出す、という狙いかと。

 

なので私は、今朝から考えていたことを書きました。孔子の「五十にして天命を知る」から、「50歳になって、迷わない自分の方向を見つけたい」と。天命を知りたいということですね。

 

そうしたら、今度は「自分が書いたのを見て、どう思うかを書いてください」ときた。思わぬ言葉にちょっとたじろぎながら、書いたものを読み返して、感じたところを正直に書きました。

 

それは「大枠は、もう決まっている。あとは細かいところだけでは?」という意味のことです。それはあたかも別の自分が言った言葉のようで、そう思ったこと自体も意外でしたね。

 

でも確かに、自分で思う「天命」は、ずっと前から決まっています。このブログの読者の皆さんにはおわかりでしょうが、木の家、木の建物をつくって人の暮らしに貢献することです。

 

でも、一言で木の建物をつくることと言っても、実際には色んな志事の方法がある。それを絞り込んだ方向性を見つける、ということを、最初の「抱負」で私は言いたかったのでしょう。

 

でも、それを客観視する行為へと誘われて、もう一人の自分は「そんな細かいことはええやんか」と感じた。確かに「天命」ということに、そんな細かい指定などはおそらく無いですよね。

 

かお凛の意図通りかどうかわかりませんが、私としてはこの客観視で、自分の視野が狭まっていたのを広げてもらった感じでした。それは、スッと音を立てて胃の腑に落ちる感覚でした。

 

そしてそんな思いでいるところへ、今日初参加の方がくださったのが、今日の冒頭の写真のポストカード。「KJWORKS阪神」という文字が可愛らしく描いてあり、そこに笑顔が4つも。

 

こういうのを「笑い文字」というのだそうですね。なんだか、見ているだけでこちらも微笑んでしまう感じ。そしてこう思いました。うん、そう、これやんか。これが天命やんか。

 

人のやるべき志事とは、人に笑顔の時間を提供すること。そして私の場合はそのための手段が、木の家、木の建物づくりである。細かいことはどうでもいい。その根幹が大事なんだ。

 

その根幹を忘れなければ、それでいい。具体的な手段はその都度色々と変わりうるし、変わってこそ色んなやり方が出来ていい。そういう思考でなければ、天命など全うできない。

 

身内のことでここしばらく志事を離れていて、少し心のゆとりが無くなっていたのかもしれません。しかし今日の気づきによって、己の天命がぐいっと飲み込めた気がしたのでした。

 

ちょうど今日、こういう己についての気づきを得られたことこそ、何より嬉しい50歳の誕生日プレゼントになりました。ありがとうございました。

 

 

※なお、このポストカードをくださった三木ゆかりさんは「筆文字工房ちひゆ」を主催されています。サイトの方も是非ご覧くださいませ。

http://fudemoji-chihiyu.com/


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