なくなる窓

〈すかっと抜けて日本の四季を感じられる窓、いいですね。〉                    ※写真はプロファイルウィンドウの取付事例を使わせていただいております。

 

ご愛読、ありがとうございます。木の家づくり・暮らしのプロデューサー、山口です。

 

今日はまただいぶ冷え込んで、寒かったですね。芦屋には朝方少し雪もちらついていましたし、ここのところ一旦暖かくなってからだから、余計に応える感じでした。

 

と言っても、今日も大半は事務所にこもって黙々と事務作業。私は基本的に冬は好きですが、こんな風にじっと室内にこもっている時には、屋外で体を伸ばしたいなあ、春よ来い、なんて思ったりしました。

 

そこで私の頭に浮かんだのが、冒頭の写真のような光景です。建物の中から、素敵な屋外の風景が見えていますね。でも、そこにあるはずの窓は姿を消して、見えない。まるで昔の日本家屋の木製建具のよう。

 

現代の住宅にはサッシについても高い断熱性能が求められますが、その性能確保とこうした開放感を両立できる窓があったらいいなあ、とは皆さん思うところでしょう。そしてそういう製品もあります。

 

しかもこの写真の窓は、隠れてしまって見えませんが、サッシ自体が木製です。閉まっている時は木の枠で大きなガラス、開いてしまうとサッシの存在がなくなってしまう。実に爽快な、楽しい窓ですね。

 

木の家にたずさわる者なら皆知っている、この製品は「プロファイルウィンドウ」というモノ。その豊富なラインナップの中にある「ヘーベシーベ引込み」というタイプが、写真のような大開口を実現します。

 

2枚の障子(しょうじ:サッシの動く部分をこう呼ぶんです)が、半分だけ開口になる、いわゆる「引違い窓」ではなく、障子全部が両側の壁の中に「引き込まれ」ていくことから、この名があります。

 

ヘーベシーベというのはドイツ語で、ハンドルを操作すると少し障子がもちあがり、重くても動かしやすくなるタイプの窓のこと。閉めてハンドルを戻すと、またしっかりと気密性能が取れるというわけ。

 

この大開口引込み窓、私もずっと使いたいと思って、もう何年も経っています。とても良いのですが、でも実は結構使うのが難しい窓でもあるんです。それは「引込み」出来るため壁が、窓の両側に必要だから。

 

開口部が大きいほど気持ちいいですが、ということは、開口部の2倍の寸法の壁が必要で、窓は壁の半分までになるということ。むしろ通常の「引違い」の方が、窓面積が大きく出来るということなんです。

 

そんな事情と開放感のバランス、間取りの一番最初から考えておかないと上手く効果を発揮できない。そう思うので、なかなか使えずにいるというのが正直なところ。高価な窓ですし、使うなら効果的でないと。

 

と、ここまで書いて、最近の私のブログを読んでくださっている方々には、ピンときたのではないでしょうか(笑)。はい、そうです。「木の保育園」に、これが使えないかと目論んでいるという次第なのです。

 

まだどうなるかわかりません。でもこういうチャンスはあまりないし、最初から「使いたい」という熱意をもっておかないと、上記の理由やコストなどに押し切られて結局ダメだった、となりかねませんから。

 

春になって、子どもたちがこの窓から木のデッキへ出て、中と外との区別なく遊んでいる。そんな風景が目に浮かびますね。今日は自分の想いの確認のような、ぜひ実現したい「なくなる窓」のご紹介でした。


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