定番と変奏

〈しょっちゅうつくっている料理、その奥深さに改めて感じ入ったのでした。〉

 

ご愛読、ありがとうございます。木の家づくり・暮らしのプロデューサー、山口です。今日は晩ご飯担当でふと面白く感じたことを書いてみます。

 

ちょうど一ヶ月前、「主夫の週末ふたたび」と題して家事のことを書きましたが、宮崎での私事から以降も週に2回か3回のペースで、晩ご飯担当をする日々が続いています。年度末に向けて奥さんも大変らしく。

 

こういうペースが続くと、何となくパターンが出来てきて、何をつくろうかと一所懸命考えたりはしなくなってきますね。私の場合、パスタ、中華と「粉もん」、そして今の時季は鍋、を順繰りにいく感じ。

 

冒頭の写真は昨日の晩ご飯ですが、パスタの時はだいたいこういうセット。大皿にパスタを2種か多い時は3種と、野菜主体のスープ系のもの、という組合せで、あとは写っていませんがパンが付きますね。

 

パターンはそうでも、パスタも何種類かあります。カルボナーラ、トマトソース、クリームソース、ペペロンチーノなど。写真は砂ずり・葱・水菜のペペロンチーノ、茄子・玉葱・ソーセージのトマトソースです。

 

今回はパスタにクリーム系がないので、スープの方は牛乳と生クリームを使ったポトフにしました。味の系統が重ならないようには、気をつけますね。パスタがクリームソースならスープはミネストローネ、とか。

 

このパスタとスープの組合せは、結構な頻度でつくる、いわば定番中の定番なんです。なので、いい加減飽きられるかと思ったりもしますが、案外奥さんと子どもたちはいつも楽しんで食べてくれていますね。

 

味の系統を変えたり、使う具もその時冷蔵庫にあるモノで変えたりするので、その少しずつ違うのが奏功しているのかもしれません。中でも一番の定番はカルボナーラですが、登場するのは月一回ほどですから。

 

で、昨日このメニューを食べながらふと思ったんです。こういう、大きくは定番として同じだが細かくは違っていて多くのバリエーションがあるというのは、パスタでは普通に出来ても、他では難しいな、と。

 

あくまで私の感覚かもわかりませんが、例えば他の麺類で晩ご飯に食べられるこうしたバリエーションが出来るかというと、ちょっと難しい。そもそも2種類出せるというのが、パスタ以外に思いつかない。

 

他にも、中華のご飯もので炒飯、中華丼、天津飯と変えていく手もありますが、これもバリエーションの数が限られるし、2種類はおかしいですね。ご飯ものだと、おかずが別に必要になる感じがします。

 

そう考えると、パスタという料理は凄いな。そう心から思ったんです。麺自体も色んな種類があるし、味付けも多々。具沢山にして色んな食材を食べられる。そして大皿から各自取って食べるのに違和感がない。

 

音楽の世界では、バリエーションのことを「変奏」と言いますね。Wikipediaでは「ある旋律のリズム、拍子、旋律、調子、和声などを変えたり、さまざまな装飾を付けるなどして変化を付けること」とあります。

 

パスタという料理は、まさに数多の変奏を許すだけの懐の深さというか、包容力というか、そういうものをもっているんだなあ。昨日はそのことに思い至って、何だかちょっと感動してしまったのでした。

 

「事務所ごはん」でもパスタをよくつくっているし、今頃何を言っているのか、という声もおありでしょう。でも自分ひとりで食べる用と、家族のためにつくるものの「変奏」の工夫とは違いますもんね。

 

パスタ讃歌が今日の狙いではないのですが、でも私のような不器用な者が、曲がりなりにも晩ご飯担当をこなしていけるのは、大いにこの懐の深い麺類のおかげなんだ。今回はそうしみじみ感じた次第であります。


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