家になってゆく

〈モデルハウスが、その取組みを通じて家の雰囲気をまとっていくようです。〉

 

ご愛読、ありがとうございます。木の家づくり・暮らしのプロデューサー、山口です。

 

今日は、先日もここに書いた「宿泊体験」で彩都にある新モデルハウスを訪れました。KJWORKS阪神が担当の地域にお住まいのお客さまが体験されるということで、そのご挨拶と宿泊のご案内のためです。

 

と言っても、実は私は宿泊体験のガイドをさせていただくのは初めて。今日は何度もやって手慣れているスタッフ安本くんに説明をお願いして一緒に聞きながら、お客さま用のお布団の用意などしていました。

 

ご案内と言っても、モデルハウスはちゃんとした一軒家ですから、家の設備の取扱説明のような感じのお話になります。台所の機器やお風呂のことなど、まあ、皆さんある程度はご存知の内容ですね。

 

しかし、そうではないことにはしっかり説明が必要です。それは、薪ストーブの扱い方ですね。危険が伴うし、今日のお客さまもほぼご経験がないようでしたので、安本くんも念を入れて話してくれました。

 

そうしたお話を聞きながら、お客さまももうだいぶリラックスされているようでした。やはり木の家の雰囲気、薪ストーブの暖かさが、気分をほぐしてくれるのでしょうね。

 

私も安本くんの補足説明などしながら、改めてこの新モデルハウスを眺めていました。冒頭の写真は、ダイニングからキッチンを見たところです。対面式の無垢の木のキッチンと、その並びにはPCコーナー。

 

そして左側に少し段差が見えるのが、小上がりの畳の間です。こんな感じのスペース。

 

こんな空間を感じながら、思いました。モデルハウスが出来上がってすぐ見たときよりも、だいぶ「家」になってきているなあ、と。色んな機器や備品が増えているというのもありますが、それだけではない感じ。

 

私が思うに、宿泊体験はもう結構な数のお客さまがされているそうですので、その「人が時間を過ごした」ということが、スペースに「人の居場所」という雰囲気を付け加えているのかもしれません。

 

いつもつくっている木の家も、お引渡し直後はなんだかよそよそしいというか、お客さまと馴染んでいない感じがしますが、徐々に住まい手のにおいというか、個性が家に染み渡ってくる。それはよく思います。

 

特定のお客さまの住宅ではないので、そこまで「この人の家」という感じはしませんが、でもやっぱり、人間がそこで時間を過ごしているということは、空間に何か「親しみ」のようなものを与えるのでしょう。

 

家は空き家になると急激に傷み始める、とはよく言われていて、私も実際によく知っています。それはやはり人の「気」が作用していると思うのですが、今日私が感じたのも、そうしたものかもしれませんね。

 

モデルハウスという、本来は人が住まない建物が、宿泊体験という取り組みを通じて徐々に人の「気」をまとってゆき、家らしくなっていく。それはとても素敵なことだと、今日の私には感じられた次第。

 

そして宿泊体験のご説明も、次からは自分で出来そうです。もっとたくさんの方々に泊まっていただいて、もっと家になっていけばいい。きっとそのことは、空間を体感する方々にも何かしら伝わると想いますから。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です