ソフトのモデル

〈KJWORKSのモデルハウス、12年めのリフォーム完了です。〉

 

ご愛読、ありがとうございます。木の家づくり・暮らしのプロデューサー、山口です。

 

この年明けから大規模なリフォーム工事を進めていたKJWORKS本社のモデルハウス「阿蘇小国杉の家」。この度ついに竣工成って、またモデルハウスとして再稼働を始めることになりました。

 

今回のリフォーム、1階はあまり変わっていませんが、大きくは階段の位置を変え、吹抜けを縮小して2階を大きくし、2階をいくつかの部屋に間仕切る、という感じの工事だったんです。

 

冒頭の写真はその2階の新しい室内。前よりも広くなって、なおかつスペースの数が増えています。今回の工事の狙いとしては、このモデルハウスがもつ「モデル以外の役割」の拡充もあったようですね。

 

モデル以外の役割というのは、この2階のスペースはお客さまとの家づくりの打合せの場として多く使われますし、レンタルスペースとしても使われるから。間仕切りでその利便性を上げようという意味ですね。

 

そうした意味をもちながらも、今回のリフォーム工事はまた、実際に住まわれている木の家でおこなわれることになるリフォームのお手本となり得る、そういう面もある。私などはそんなことを思いますね。

 

というのは、お客さまが住まわれる木の家でも、最初に実施する大きなリフォームはたいてい、当初は「フリースペース」として広くつくられた場所を、子供部屋として仕切っていくという工事だからです。

 

間仕切りがない状態で構造的に成り立つように2階は考えておくことが多く、あとは暮らしぶりに合わせて、単に間仕切りとしての壁を付け足していく。そしてまた、いつか取り外せるようにしておく。

 

1階が「家族の間(LDK)」の木の家では、2階はそうした時間の経過によるライフスタイルの変化に合わせて変わっていく、融通無碍な空間として想定されます。そしてそのことが、家の懐を深くしてくれる。

 

フレキシビリティに富んだ、ある程度の変化をうまく吸収してくれるような、そんな懐の深さこそ、木の家の寿命をさらに長くしてくれる大切な要素。変わることと変わらないこと、それを共に許し得るかたち。

 

今回のリフォームは、以前にも書いたことですが、そうした木の家の融通無碍な良さ、懐の深さを感じていただけるよい例になっている。そしてリフォーム前を知る方々には、きっとそれが伝わると思います。

 

いわば「リフォームしやすくつくること、リフォームによって暮らしに寄り添うこと」、そうした木の家の「ソフト」の面についてのモデルハウス、という性格をもつことになったと言ってもいいでしょう。

 

新モデルハウスと、築11年を経た「リフォームのモデルハウス」、どちらも木の家の良さを伝えつつ、それを見比べることでまた単体では得られないものが得られる、よいコンビとして出来上がりました。

 

ご来場の皆さまにもそうしたご説明をさせていただきたいですし、そしてそこから、木の家で暮らしながら流れていく「時間」について思いを馳せていただけたなら、とても嬉しいことです。


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