ピックアップの示唆

〈「木の空間」での会のために、テーマに沿って蔵書の一部を並べてみました。〉

 

ご愛読、ありがとうございます。木の家づくり・暮らしのプロデューサー、山口です。

 

このブログを書いているいま、時刻は午後5時半過ぎ。今日は今から、ここ私の事務所「木の空間」にて、久しぶりに出張須澤鮨をゲストの皆さんと共に楽しむ予定でして、その前に書いておく算段です。

 

そして冒頭の写真、13冊の本がチェストの上に並んでいます。今日の集まりは、お鮨を楽しみながらの意見交換会だということで、そのテーマにちょっと関連するかな、というものを本棚から出してきました。

 

今日の会は「芦屋で素志活!」という名前で、プレシャスアカデミーの永里さんが主催の会です。毎回いろんなゲストの方々がこられるのですが、昨年10月の時に、神社の宮司さまがお見えになったんです。

 

その時色々とお話をしたことが非常に印象深いもので、こういうためになるお話は皆で聞きたいと、日本の神さま、神道についてのお話をお聞きする会を永里さんが別途主催されることになりました。

 

残念ながら私はその会には都合が合わず、参加できなかったのですが、その時の録音を聞かせていただくことができました。やはり宮司さま御自らがお話になる神道のお話は、その厚みが違いましたね。

 

私自身は、信心深い仏教徒でも、敬虔な神道崇拝者でもありませんが、日本古来のものには全般的にとても興味がありますし、「八百万の神々」という思想、アニミズム的な精霊信仰には大いに共感するものです。

 

そして、今日の会は、その宮司さまのお話を聞かれた方々が集って、意見交換をするという主旨と聞きました。参加できなかった私ですが、それならとばかりに蔵書の中から選んで並べてみた、という次第。

 

神道というものから少し間口を広げて「日本を知る」的な書籍を選びました。先月も書評ブログに書きましたが、私にとって「日本」の探求者と言えば、まず白洲正子女史。なのでその関連図書が一番多いですね。

 

その書評ブログに私は白洲正子の中心にあるものとして西行法師の歌を載せましたが、宮司さまのお話の中にもその歌が出てきました。やはり通じるところがあるんだなあと、大いに感じ入るところがありました。

 

そしてもう一人「日本的なもの」を求道する知の巨人・松岡正剛も忘れてはなりません。残念ながらここの蔵書には一冊だけですが、『日本という方法』というズバリのもの。『花鳥風月の科学』も名著です。

 

他にも宮本常一、和辻哲郎の作も、他の面から日本を知る名著だと思いますので同席を。さらに世阿弥の風姿花伝、鴨長明の方丈記をやさしく解説した本も、同じく日本の古典に入門する意味で並べてみました。

 

さらに歴史家・網野善彦の労作『日本の歴史を読み直す』、アレックス・カーの『美しき日本の残像』、そしてこれは日本の風習という意味で『おうちで楽しむにほんの行事』というガイド本も入っています。

 

会にお越しになる皆さんに一冊でもご興味をもってもらえたら、と思ってピックアップしてみましたが、こういう機会は普段あまりないので、自分の蔵書を再点検するという意味があるなあ、と思いました。

 

そしてまた、こうした行為のなかから新たな気づきがあり、私自身のこれからするべき読書への示唆を得たりもします。なるほど、本をテーマで並べてみるのにはそういう意義もあるかと、かなり新鮮な気分。

 

他の人に何かを説明するべく、己の引出しの中身を出して並べてみる。そうすることで、普段は意識下にあることに新たな光が当たる。利他が自利を生むとはこのこと、嬉しい気持ちで今から会に臨めそうです。


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