ながぼそい家

〈木の家の完成見学会で、日々いつも体感しているのと近いスケール感を楽しみました。〉

 

ご愛読、ありがとうございます。木の家づくり・暮らしのプロデューサー、山口です。昨日はブログをお休みし、すいませんでした。今日からまた続けてまいります。

 

今日は午後から、池田市のほうで開催された木の家の完成見学会へ足を運びました。阪神地区で木の家をお考えのお客さまがご参加ということで、エリア担当者としてご対応させていただくためです。

 

冒頭の写真がその竣工成った木の家の「家族の間」の様子です。2階が暮らしのメインとなる家で、敷地形状に併せて南北に細長い形状のプラン。キッチンの上の「ハイサイドライト(高窓)」が特徴的です。

 

また、キッチン手前の「ダイネットカウンター」と呼ぶ収納家具、その隣のカウンター、そしてさらに続いてTVボードと、造付家具をしっかりとつくり込んで、家のインテリアに心地よい統一感がありますね。

 

こうして、自分が担当としてタッチしていない家を体感するというのもなかなか面白いものですが、今日は特に、いつも以上に興味深く空間を味わいました。というのは、この細長いかたちに覚えがあるから。

 

それは、いまこのブログを書いている私の自宅です。南北に長く、家の間口が同じくニ間半(約4.5m)。今日は、ニ間半の横幅の中でどのように家の間取りを組立てるか、その共通と相違を楽しんだのでした。

 

日本の木造は、半間(はんげん:91cm)を1つの単位として間取りを組んでいきます。半間を1とすると、この家の間口は5ということですね。5という幅の中でどう心地いい空間をつくるかがポイントになる。

 

正面に見えるキッチン周りだと、右側にトイレで1、廊下で1、そしてキッチンで3ですね。手前リビングでは、階段で1、リビングで4。しかし2階なので階段は見えず、空間的には5を使い切っていますね。

 

私がつくった間取りではありませんが、ちゃんと無駄のないプランで、造付家具などもきちんとして、とても良い家になっている。私の家とはまた違った間口ニ間半の木の家、嬉しく体感できました。

 

ちなみに、今まで私が間取りをつくった木の家の中で最も狭い間口は、なんと幅3mです。今日のこのお宅のさらに2/3、半間を1とすると、3.3しかありません。奥行は13mで、しかも3階建でしたね。

 

もうひとつ、最も細長い家は、間口3.5m、奥行19mというお宅もありました。どちらも非常にプランづくりに苦労した、思い出深い木の家です。もちろん、共にちゃんと心地よい空間として竣工しましたよ。

 

そういう、ある意味極限と言える間取りづくりを経験すると、空間構築の能力が非常にアップします。条件下で最大限の効果を生むための引出しが増え、そうなるとニ間半の間口は悪条件でもない、という感覚に。

 

街中にこういう細長い敷地が多いのは、広い土地を分割して売却する時などに発生しやすいからでしょう。今日の敷地もおそらくそういう事情かと。となれば、細長い家の間取りスキルは広く有用だと言えますね。

 

今日は久々にこういう空間の木の家を体感して、そんな間取りづくりの時の、苦しさと愉しさが交錯するあの感覚を思い出していました。私にもまた、そんなプランの腕を振るうチャンスが巡ってきますように。


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