荷物と環境

〈昨日のニュースから、ある商品の需要増大とその根本にある問題のことを考えました。〉

 

ご愛読、ありがとうございます。木の家づくり・暮らしのプロデューサー、山口です。

 

今日は元々別のことを書こうと思っていたのですが、あるニュースを読んで、それを採り上げることにしました。昨今問題化していることと大いに関係があり、なおかつ家づくりとも絡むお話ですので。

 

そのお話とは「宅配ボックス」のことです。昨日のニュースで、P社が宅配ボックスの新製品発売を延期する、と発表されていました。冒頭の写真は同社のHPですが、確かに「延期のお知らせ」が最上部に。

 

延期の理由は、従来モデルの受注が増えて生産が追いつかないから、とのこと。その背景にはいわゆる「再配達」問題があるようです。皆さんも経験おありでしょう、ネット通販時代ならではの社会問題ですね。

 

私自身、芦屋の事務所でも自宅でもポストによく「不在通知」が入っています。宅配業者さんに合わせてずっと居るわけにはいかないので仕方がないことですが、しかしいつも、申し訳ない気持ちになります。

 

先日は、ヤマト運輸で配送の時間指定サービス一部廃止、再配達の指定時間の制限、との内容で労使間合意をみたというニュースがありました。さほどに、再配達業務は労働条件を悪化させるということでしょう。

 

また、実際のところこれは「環境問題」でもある。そこを忘れてはいけませんね。トラックを使って同じ家に何度も荷物を届けに来る、そのエネルギー消費や排ガスの量は、トータルでは膨大なものになっている。

 

そして、KJWORKSの木の家でもこのP社の「宅配ボックス」をポストの近くに設ける事例が増えてきました。いまのところは共働きのご家庭などが多いですが、おそらく今後はさらに増えると思われます。

 

私はP社のまわし者ではありませんが、しかし実際に設置してみて、この同社の宅配ボックスはなかなかよく出来ていると思いました。ご不在の家へ安全に荷物を届けることが可能なつくりになっているんです。

 

それは、ひとつには配送者が荷物を入れて施錠する仕組みになっていること。そして、「押印」ができることです。この押印機構には私もびっくりしました。確かにそれがないと配達が完了しませんもんね。

 

今回のニュースは、上記ヤマト運輸のこともあり、政府が再配達問題に言及したりして、その解決策となり得るこの商品に皆さんの興味が集中した結果でしょう。P社としては嬉しい悲鳴なのかもしれません。

 

このジャンルには今後大きな需要が見込まれますから、きっと他のメーカーからも多様な商品が発売されることでしょう。大きな社会問題がこれらの商品で解決に向かうのなら、それは良いことだと思います。

 

ただ、家のつくり手としては、もう少しデザイン面で選択肢が増えればいいな、と感じますね。配達する側にも配慮するならわかりやすい表示や機構がいいのでしょうが、それとデザインとの両立が望ましい、と。

 

あともうひとつこのニュースで気になったことがあるのですが、まあ、それは今はまだ問題にはならないでしょう。ちなみにそれは、「Amazonがドローンで荷物を運んできたらどうする?」なのですが(笑)。


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