葉に一癖あり

〈いただいた美味しいクレソンから、色々と調べてみる時間でした。〉

 

ご愛読、ありがとうございます。木の家づくり・暮らしのプロデューサー、山口です。

 

今日のお昼は、Facebookには投稿しましたが、クレソンを使ったパスタでした。私の事務所近くにあるお店のマスターが少し分けてくださったもの。香り高いその独特の風味を、ありがたくいただきました。

 

私はこのクレソンや、他にもバジルやルッコラなど「ちょっと癖のある味の葉っぱ」がとても好きで、美味しいのが手に入るととても嬉しい。人によっては食べられない方がいたりするパクチーも大好きです。

 

今日、美味しくクレソンをいただきながら思いました。あれ、そういえばこれは自生していたものってマスター言ってたけど、クレソンって和名はあるの?と。そうなると気になるので、すぐにチェックです。

 

ありました。オランダガラシというんですね、アブラナ科だそうです。そういえばちょっと辛子っぽい感じの刺激です。日本のカラシ菜もアブラナ科ですから、親戚のような感じかな。味わいも似ていますね。

 

そして冒頭のような写真も見つけましたよ。クレソンの可愛らしい花。水辺に自生する生命力の強い植物だそうですから、原産地ではない日本でも、あちこちの川辺で増えているのかもしれません。

 

最近はこういうクレソンとかパクチーなどを「香味野菜」なんて呼んだりしますね。私も言葉としては知っていますが、でも、その定義はよくわからないので、オランダガラシのついでにググってみました。

 

そうすると、こうあります。「独特の香りを持ち、肉料理・魚料理の臭みを消したり、風味を増したりするために使われる野菜のこと」と。なるほど、野菜の使われ方に着目して付けられた名称のようですね。

 

この日本語はだいぶ新しい気がしますが、日本に昔からある近いイメージの言葉としては「薬味」があります。山葵や葱、生姜、茗荷、大葉、三つ葉、山椒(木の芽)など、どれも和食に欠かせない葉ものたち。

 

そしてまた、西洋には「ハーブ」という言葉もあります。こちらは「一般的に料理の香り付けや保存料、薬、香料、防虫などに利用されたり、香りに鎮静・興奮などの作用がある有用植物」とのこと。

 

思うに、それぞれの定義は多く重なりあっているのでしょう。香味野菜はその使われ方、薬味はその食べ方、ハーブはその薬効に力点を置いた言い方という感じ。さらにそれらは「漢方」にもつながっていく。

 

そんな言葉の調べものをしながら思いましたが、確かにクレソンなどのこうした「癖ある葉っぱ」たちは、食べていてとても身体に良さそうという感覚がある。パクチー(=香菜=コリアンダー)も同様です。

 

きっと、その香りや苦味が薬効成分だと、身体は知っているのでしょう。そして、段々歳をとるにつれ、若い頃は苦手だったそうした食物が好きになるというのも、その薬効と無関係ではないのかもしれません。

 

悠久の太古から人はこうした植物を食べ、その薬効成分を摂ることで身体を整えてきた。その記憶が我々の血の中にあって、無理が効かなくなる年齢に近づくと、それを身体が求め始めるのかなあ、なんて。

 

クレソンの心地よい香りや苦味を楽しみ、そこから植物と人間の「食」における共生史の重みにまで思い至って、ハーブや漢方などの方法で纏められたその智慧の深さにも改めて感じ入ったランチタイムでした。


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