うつつの華

〈自宅の庭にもいまちょうど満開の花が。桜とかぶるのは珍しいのです。〉

 

ご愛読、ありがとうございます。木の家づくり・暮らしのプロデューサー、山口です。

 

めずらしく朝からの更新。本日、お休みをいただいており、午後からはお出かけの予定なのです。そしてまた、さっき写真を撮ってきたばかりのこの見事な美しさを皆さんとも共有させていただきたくて。

 

今年の関西はこの土日が桜のピークだったようですね。例年よりも少し遅め、入学式の頃にぴたりと合って、新一年生や新社会人の皆さまにはまさにその第一歩に「華を添える」風情が喜ばしいことでした。

 

そして我が家でも、ちょうど今まさに満開の花が。小さな庭で咲き誇るこれは、花海棠(はなかいどう)です。例年はもう少し遅めだと思うので、染井吉野と同じ頃に満開になるのはとても珍しいですね。

 

桃色に色づいてさくらんぼのようにぶら下がって咲く花々と、そしてその形も美しい鮮やかな緑の葉。このコントラストが私は大好きで、毎年春にはこの花をとても楽しみにしています。

 

今年は花が多くてとても嬉しい。実はさっきまで一人花見していたのですが、写真をあと何枚か載せて、ここで皆さんと共に誌上お花見とまいりましょう。

そんなに大きな木ではないのですが、まさにたわわに実るように咲いています。

「さくらんぼのよう」という感じが伝わりますでしょうか。

 

そして、うまく撮れないので写真はありませんが、この花海棠も桜におとらず夜の風情がとても素晴らしい。昨日日曜日の夜に、それも楽しんでいました。それを詠んだこういう句もあります。

 
海棠の花のうつゝやおぼろ月     其角 

(句意:朧月の下で海棠の花が夢うつつの状態であることよ。)

 

江戸の昔はもっと暗い暗い夜だった筈。そこにぼんやりと灯るような朧月、その光に浮かび上がる花海棠。それはまさに夢現(ゆめうつつ)、夢なのか現実なのかと戸惑うほどの妖しい美だったのでしょうね。

 

しかし、花の美そのものは古代も現代も変わりません。今まさに咲き誇る夢うつつの美、それを堪能できることを幸せと思わないといけませんね。そこに駄文は無用なこと、今日はこのあたりにいたしましょう。


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