ききへの備え

〈年月を経た設備機器はいつ故障するかわからないので、心の備えをしておいていただきたいです。〉

 

ご愛読、ありがとうございます。木の家づくり・暮らしのプロデューサー、山口です。

 

このところ素敵な空間、心地よい場所の話をよく書きますが、今日は「家に住む」ことの中での非常に実用的なことを。昨日、三田市のお客さま宅へお伺いしていた、そのご用件に関係するお話なのです。

 

今回のご依頼は、築15年を数える木の家での「ボイラー」についての件でした。竣工後今まで一度も替えたことがないが、そろそろそれも考えておきたい、ついては現在の機種での交換見積をしてほしい、と。

 

冒頭の写真が、そのお宅のボイラーです。ボイラーのことを通常は「給湯器」あるいは「湯沸かし器」なんて呼んでいる方が多いと思いますが、こちらのお宅では、それらしきモノが2つ並んでいますね。

 

向かって右側が給湯用ボイラー、そして左側は暖房用ボイラーです。ボイラーとは「熱源機器」であり、それをお湯づくりに使うか、暖房熱に使うかという違いがあり、給湯器という呼称はそのひとつというわけ。

 

こちらのお宅には、太陽熱を利用したパッシブソーラーシステムが搭載されています。なので、通常の給湯器に加えて、太陽が出ていない場合にそのシステムで暖房するためのボイラーがもうひとつあるんです。

 

実のところ、その両方を兼ねられる機種もあります。しかし私たちの考え方はこうです、もし故障した時に給湯も暖房も一気に使えなくなるより、一方が壊れても一方は使える、という方がいいのでは、と。

 

そんなことで、まだ壊れていないこの2台のボイラーですが、私としては、きちんと精度のある見積をさせていただきたいので、現状の設置状況や配管の状態を確認するべく、事前にお伺いをしたという次第。

 

写真を撮ってからしばしお話をしましたが、そもそもお客さまが私に今回のご依頼をされたのは、毎月ガス検針に来てくれる方が「そろそろ替えた方がいいですよ、見積もりしますよ」と言ったからなのでした。

 

でも、お客さまとしてはパッシブソーラーシステムという特殊事情をご存知ですから、単にボイラーを替えれば済む話、誰でも出来る話ではないことに思い至られた。替えるにしても、まずはKJに聞いてみようと。

 

それは非常に賢明なことで、こうした熱源機器はおかしな接続や連結の方法をとってしまうと非常に危険なものです。そのシステムをよく知った、私どもの家づくりに関わる業者さんに施工してもらうべきですね。

 

また、家づくり工務店で取替工事をするほうが、一概には言えませんが、多分安くつくでしょう。今回もそうでした。年に何十軒とボイラーを設置する工務店には、ボイラーそのものが安く入りますから。

 

そしてお客さまに、自身の経験をふまえてお話しました。ボイラーは給湯・暖房に関わらずある日突然故障し、もうその瞬間から困り、まさに機器による暮らしの危機に陥る。こうした備えは必須ですね、と。

 

実際のところ、築16年を迎えようという状態では、正直いつ故障してもおかしくありません。これから暖かくなってくるからまだましですが、給湯器の故障は即、お風呂に入れないことを意味していますし。

 

そんなお話をして、おそらく今回をよい機会とボイラーの交換をされることになるでしょう。いざ故障して困るより、このタイミングならそれも賢明だと私も思いますので、これから機器の手配に進む予定です。

 

こうした設備機器に故障や不具合はつきもの。正直言って、10年を超えたらいつ不具合がきても仕方ない、くらいの気持ちでおられた方がいいと思います。そしていざという時は、まず家のつくり手に連絡を。

 

なぜなら、家の一部である設備機器や衛生機器も、モノだけでなく配管や配線で家とつながっていますから。全てを把握する者が指揮をとってメーカーを動かすべきであること、心に留めておいてくださいませ。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です