安らぎへのダブル

〈上下階の音を遮り、なおかつ芳しい香りを添えるという工事が仕上がりました。〉

 

ご愛読、ありがとうございます。木の家づくり・暮らしのプロデューサー、山口です。

 

先日「有孔ボード」のご説明をして、ある防音対策工事のことを書きましたが、現在もうひとつ、別の木の家でも施工をおこなっています。同様に、暮らしの変化によって音への対処が必要になったもの。

 

先日のお話と違うのは、こちらは天井の防音、すなわち上下階での音の伝わりを軽減するための施工なんです。住まい手さんの人数構成が変わり、部屋の使い方も変化して、そうした必要が生じてきたんですね。

 

このお宅が出来た8年前には、2階の板床の裏側が即1階の天井になる、というかたちで梁をそのまま見せる方法が多かったんです。見上げた雰囲気はとても良いのですが、でも残念ながら音環境面では今ひとつ。

 

ということで今回は新たに天井を設け、2階床板と天井との間にセルローズファイバーを吹き込み充填させることで音の伝達を抑える、という方法で対処をしています。冒頭の写真の通り、ほぼ完了しました。

 

そして新たに張られた天井、この美しさはどうでしょう。これをご覧いただきたくてこの文章を書いている、というくらい(笑)。これはお客さまが好まれている「青森ヒバ」で、中でも全く節のない板です。

 

ヒバという木は4つの効果をもつと言われていて、それは抗菌効果、精神安定効果、防虫効果、消臭効果です。その中の精神安定効果は、主にその材がもつ独特の香りからきています。私も大好きな、あの香り。

 

天井一面にそのヒバの板が張られて、本当に芳しい香りが部屋中に充満している感じです。充満というと何だかキツい感じですが、そうではなくてとても自然で清々しい、心を落ち着かせてくれる香りです。

 

今回の工事では、天井を張って内部に防音充填をすること、そしてその天井に精神安定の効果をもったヒバ材を採用することで、この部屋が本来担うべき機能がぐんとアップしたと言っていいでしょう。

 

そう、このお部屋は、寝室なんです。寝室が満たすべき条件とは、何と言っても第一に「安眠」ですね。暮らしのシチュエーションが変わって上下階に同時に人が居るタイミングが増え、それが損なわれていた。

 

工事の間は寝室として使えていなかったこの部屋ですが、天井が張り終わった昨夜、久しぶりにこの本来の寝室でお休みになったようで、「もう爆睡でしたよ」との嬉しいお言葉をいただきました。

 

防音と香り、ダブルの効果を実感してもらえて何より。ヒバや桧の香りには好き嫌いがあるので一概には言えませんが、このやり方はこれからもお客さまにご提案できる良い方法だと思うと、尚更嬉しいですね。


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