フェアのまやかし

〈値上げを値上げと言わず、理由もわからないアナウンスにげんなりです。〉

 

ご愛読、ありがとうございます。木の家づくり・暮らしのプロデューサー、山口です。今日はちょっと苦言めいたお話にて、お目汚し失礼いたします。

 

今日から、近畿圏の高速道路料金が値上げされました。対象は阪神高速・近畿道・阪和道の一部・西名阪道・第二京阪道路・京滋バイパスの6つ。このことの告知とその実際について、私は納得しかねることが。

 

今回の主旨は「距離別の新料金体系へ移行」とのこと。冒頭の写真はその告知ページの抜粋ですが、「阪神高速の料金は『高速自動車国道の大都市近郊の水準』を基本とした対距離料金制に変わります」とある。

 

通行距離0.1キロ単位で10円を加算し、ETC利用の普通車の場合で下限が300円、上限1300円になるという。ちなみに阪神高速の今までの上限は930円ですので、上限料金は約4割増しということになりますね。

 

一気に4割増しの値上げって、かなり強烈じゃないでしょうか。私は志事で頻繁に高速道路を使うので、非常に痛いのです。車での通勤経路も、木の保育園の現場に行くのも、だいぶコストアップになるので。

 

一体なんでこんな無茶をやるのか、と思って、今日は色々なサイトを調べていました。そうしたら、冒頭の写真のページをふくめ、どうもその説明がしっくりこない。どこにも「値上げ」の文字がないんです。

 

「走っただけ料金が加算する、より公平な制度です」といったような、とても良くなるような表現ばかりが目立っています。短い区間なら安く、長く走れば高い、と。確かに間違いではないですが、少しおかしい。

 

そもそも高速道路というのは、距離の離れたところへ早く到着したいがために利用するものではないでしょうか。乗って次のインターですぐ降りる、場合によってはあるかもしれませんが、普通はしませんよね?

 

そういう、一般の利用者にとっては大前提であるようなことに触れずして「公平」を謳っても、こちらには何も響かない。実際には多くの方が、その4割増しの最大料金の影響を受けるのではないでしょうか。

 

しかも、ETCを搭載していない車の場合、阪神高速は均一料金で1300円なんですよ。これも全く理解できません。いくらETCへの移行を促すための措置とは言え、ちょっとこれはひどいと思うのですが。

 

額面はともかく、私は値上げ自体を許さないのではありません。調べて知りましたが、今回の値上げでの増収は、大阪湾岸道路西伸部(神戸市)と淀川左岸線延伸部(大阪市~門真市)の建設費に使われるという。

 

これも、従来は開通時の値上げだったのが、初めて事業開始時に先行値上げという措置だそうで、ちと気にはなります。でも高速道路が増えて利便性が高まり、渋滞が緩和されるのは悪いことではありません。

 

ならばそれを、正直にはっきり、まず最初にでかでかと書いたら良いではないか。そう思うんです。「利用者の皆さんのご協力を何卒よろしくお願いします」とあれば、値上げへの理解も得られやすいはず。

 

そういう一番大事なところを表現せず、まやかしのような「公平」という言葉を乱発しても、余計にこちらの気分が悪いだけですよね。核心に触れるのを避けてごまかされている、と感じられてなりません。

 

税金ではなく、自分の意志で利用の有無を決められる高速道路料金なのですから、値上げは値上げでその理由をはっきり明示して、納得して利用したいもの。とは言え、1300円は殺生でっせ、ほんま(笑)。


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