花と実のはなし

〈早起きした朝、満開の花とよく熟れた果実の恵みを楽しみました。〉

 

ご愛読、ありがとうございます。木の家づくり・暮らしのプロデューサー、山口です。

 

今朝、すごく早く目が覚めたんです。時計は5時前。朝ご飯にも早すぎるし、しばらく布団に居ましたが、ふと思い立って昨日奥さんに頼まれたことをやることにしました。恒例の、庭の枇杷の実の収穫をば。

 

冒頭の写真はその結果。今年はもうだいぶ鳥さんに食べられていましたが、それでもたくさん採れました。早速朝ご飯のデザートにもいただきましたが、こういう自然の恵みは何よりありがたいですね。

 

それで、今日収穫のために庭に出た時、思わず「おおっ」と声が出たんです。枇杷の手前のヤマボウシが、知らぬ間に満開に咲き誇っていたからです。正面と、枇杷の木側からの写真を載せておきましょう。

 

うちにあるのは、改良種である「常緑ヤマボウシ」です。葉っぱが落葉のものとはだいぶ違いますね。花も少し小ぶりなように思いますが、うちの庭にはこの樹がよく合ったのか、ずんずんと大きくなりました。

 

ヤマボウシは「山法師」と書きますが、皆さんはこの意味をご存知でしょうか。山法師は、比叡山延暦寺にいたという「僧兵」のことを指すそうで、この樹の花がその僧兵の姿に似ているのが名の由来だとか。

 

写真は松平健さん演じる武蔵坊弁慶ですが、僧兵はこういう頭巾をかぶっています。この姿と花とを見比べると、頭が真ん中の丸い部分(ここが花)、頭巾の裾が花びらに見える「総苞片」、確かに似ている。

 

そんなことを思い出しつつ、今日は思わぬ朝6時の一人花見と、そこからの枇杷の収穫となった次第。そして改めて感じたのは、それぞれに季節を選んで花をつけ、実をつける植物の不思議ということでした。

 

枇杷の樹の花は、冬に咲きます。うちの樹は12月ごろですね。そしてこの梅雨時期から初夏の頃に実をつける。対してヤマボウシは、今の時期に花をつけ、実が成るのは確か9月頃だったと思います。

 

あたり前のことかもしれませんが、春夏秋冬、どの季節にも花を咲かせる樹木や草はあるし、またどの季節にもなにかの植物に実が成っています。そして、花が咲いてから結実するまでの時間も、種によって様々。

 

我が家のほんの小さい庭ですら、花と実が共に楽しめる季節がある。なんとまあ自然とは上手に棲み分けているもの、よく出来ているものか。朝の爽やかな空気のなか、そんなことを感じていた私でした。

 

そして今、このブログを書くために少し常緑ヤマボウシのことを調べてみて、はじめて知ったことがあります。それはヤマボウシの実も食べられるということ。今まで一度もやってみたことがありません。

 

これはこの秋の楽しみが出来た、そう思っています。私には菜園をつくって世話することは難しいですが、樹木と親しむだけでもこんな面白さが季節ごとにある。これを「暮らしの潤い」と言うのでしょうね。


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