遷宮に向かって

上棟祭

 

ご愛読、ありがとうございます。

 

伊勢神宮では、いよいよ来年、平成25年に「式年遷宮」がおこなわれます。そしてこのたび、その儀式のひとつである内宮の「上棟祭」が、写真のように厳かに執りおこなわれました。

 

式年遷宮とは、ご存知の通り、20年に一度神宮の社殿を建て替えて、神さまに新しい社殿へお移りいただくことですね。「式年」とは定められた年限という意味、「遷宮」とは社殿をお遷しすること、を指します。

 

今回の式年遷宮は、第62回。20年に一度で62回ですから、どれほどの歴史をもった祭事かおわかりでしょう。その起源は飛鳥時代後期に遡り、最初の遷宮は第41代持統天皇の御代、西暦690年だそうです。まさに、1300年にわたって繰り返し続けられている、日本の神道における最大の行事だといえます。ちょっと、頭がくらっとなりそうです(笑)。

 

そして今回おこなわれた「上棟祭」。これは、新しい正殿の棟木がいつまでも揺るがないようにと祈願する祭事なのですね。造営作業の進められている現場へ、大宮司をはじめ、神職の皆さんほか約80人が集まって、古式のままに執りおこなわれたそうです。

 

私たちKJWORKSでも、家の棟が上がると、いつもお客さまと一緒に「上棟式」をおこなっています。規模やその方法は違えども、その建物の無事を祈る気持ちは、全く同じのようですね。何だか、少しほっとしました。

 

しかし、さすがは伊勢神宮。上棟の祭事は一般住宅と同じでも、遷宮に向かっておこなわれるその祭事全体のスケールは、やはり住宅とは桁違いのようです。下記URLを見ていただくとよくわかりますが、何と32もの祭事がおこなわれるのですね!

 

しかも一番最初の祭儀「山口祭」は、平成17年におこなわれたとか。8年もの年月をかけて、ひとつひとつの祭事を進めるという、何ともすごいものなのです。

式年遷宮の全ての行事
http://www.isejingu.or.jp/shikinensengu/62kai-index.html

 

さらに、今回の第62回式年遷宮を記念して、伊勢神宮境内、外宮勾玉池の辺りに新しい建物までつくるそうですよ。その名もずばり「せんぐう館」です。

 

せんぐう館建設の目的は、「式年遷宮の意義と社殿造営や御装束神宝の技術を未来に継承するため」だといいます。そしてそのために、「神宮」「式年遷宮」「神道」についての展示をおこなうとともに、さまざまな講演や講座も開講するとか。いや、なかなかに素晴らしいことではありませんか。

 

1300年の歴史の中で、62回も続けられてきた祭事。そのうち何が変わらず継承され、何が変わったのか。遷宮した後の建物や神宝はどうなるのか。私のようなものでも、疑問なことはいくつも浮かんできます。

 

これからの祭事についても教えてくれそうなこの「せんぐう館」、4月初頭開館とのこと。一度行ってみて、来年の遷宮までに、もう少し知識を深めておきたいものです。

http://www.sengukan.jp/


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です