木と、その皮と

 

ご愛読、ありがとうございます。お家の設計士、山口です。

 

今日はこんなところへ行ってきました。と言っても、この写真でわかる方はほとんどおられないと思います。何と言っても、普段ほとんど見ることができない建物ですから。

 

ここは、京都御所の紫宸殿。東京に移る前には、皇居であったところです。春と秋、ほんの何日間の間だけ、一般公開されるのですよ。今日はそれを見逃すまいと、行ってきました。

 

じっくりと堪能してきた中で、今日一番思ったこと。

紫宸殿や清涼殿など、それは美しい御所の建物たちは、そのほとんどが檜皮葺(ひわだぶき)の屋根です。そのせいでしょうか、非常に立派な大きさでありながら、あまり威圧感を感じさせません。

 

今は街中の一般的な建築ではほぼあり得ない、このような「木の皮で葺かれた屋根」。社寺仏閣やこのような非常に特殊な建築でしか見ることはできませんが、これが本来の日本建築の屋根なのですね。

 

桧の丸太から皮を剥いて製材し、建物を建てる。そしてその皮で、屋根を葺く。とても自然の摂理にあった建築のあり方であるように思われます。

 

そしてその屋根が大きく軒を出して、その下に陰をつくり、地面に影を落としている。その姿は、さながら建物自体が大きな一本の大木であるかのように感じられましたね。

 

これが瓦屋根の建物であれば、きっとまた違った印象になることでしょう。今日は、檜皮葺の魅力を再発見!そんな京都御所探訪だったのであります。


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