風を活かす装置

 

ご愛読、ありがとうございます。KJWORKS・木の家のくらしプロデューサー、山口です。

 

KJWORKSの家づくりのひとつに「自然と共生する」という考え方があります。モンスーン気候の国、そして四季がある国、日本に建つ家ですから、その自然と共生する術をもった家でありたいですね。

 

それには色んな方法がありますが、冒頭の写真の気持ちよさそうな家にも、その術は駆使されているんですよ。それは主に「風通し」に関するものです。

 

ひとつは、「引戸」です。手前の板の間と、奥の一段高い畳の間。その間はこの写真ではとても開放的でひと続きの部屋になっていますが、実は大きな引戸で仕切ることができるようになっています。

 

季節によって、あるいはお客さまの宿泊などのシチュエーションによって、部屋を仕切ったり開放したりして、風通しをコントロールする。これは引戸がとても得意とするところですね。

 

こんな言葉があります。「引戸は開いているもの ドアは閉まっているもの」。高温多湿の時期をもつこの国では、開け放していても空間の邪魔をしない、こういう建具が発達したというわけですね。改めて考えてみると、これはとても凄いことだと思います。

 

そしてもうひとつは、畳の間の一番奥にある窓です。床の高さに窓がありますね。こういうものを「地窓(じまど)」と言います。とても畳のスペースによく合っていますでしょう?

 

この窓も、実は風通しに大きな役目をもっています。畳の部屋に寝る時は、布団を敷きますね。その時、この地窓から涼しい風が入ってくると、寝ている人にうまく当たって、とても効果的なんですよ。

 

もちろん、夜に開けっ放しにできるように、地窓の外には面格子がついています。防犯面でも安心して、夜風を取り入れながら眠ることができる。これも日本人が発明した、優れた装置ですね。

 

日本家屋がずっと受け継いできた色々な工夫は、しかし、最近の新建材の家ではすっかり忘れ去られているように思います。それは住まい手の暮らしに大きな影響を及ぼし、機械仕掛けの設備に頼る生活を余儀なくさせている。私はそう思うんです。

 

昔の人の知恵を活かしつつ、それを今のライフスタイルに合わせて温故知新する。そんな家づくりが、KJWORKSの木想家では大切にされているんですよ。

 

 

※4月6日の「お家のゼミナール・自然と共生する家づくり」では、こんなことを色々とお話します。日本の四季を心地よく暮らせる家に興味がおありでしたら、是非のぞいてみてくださいませ!


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