木の壁の色

 

ご愛読、ありがとうございます。KJWORKS・木の家のくらしプロデューサー、山口です。

今日も、昨日お邪魔したお客さまの家のことを。

 

こちらのお宅は、2000年にお引渡しをした、築13年の木想家です。20世紀に建った家、ですね。私がKJWORKSに中途入社し、最も初期に間取りづくりに協力させていただいたお宅で、とても思い出深い家なんです。

 

毎年「家の誕生日」でご訪問するのですが、ここ何年かは、冒頭の写真のような外観を保っています。この何とも言えない風合い!築13年にして、外壁の板張りの色がこれほど美しく残っている家は、なかなかないんですよ!

 

この外観は、庭に面した南側。2階の大屋根も軒を出し、1階の掃出窓の直上にも、深い庇がかかっていますね。方角と庇。これが、この外壁の板の色を良好に残してくれている要因だと思います。

 

KJWORKSの木想家では、外壁のすぐ下に「通気層」が設けられています。それは、13年前も今も同じ。通気層の下と、通気層の上で、言わば2重の外壁になっているということ。

 

外壁の板が雨に濡れても、表と裏から乾くので、この方法でつくると、板は滅多なことでは腐りません。建物外部に木を使うとき、最大のポイントは「濡れても乾くようにつくる」なんです。

 

この写真の外壁は、方向が南側で、よく陽が当たります。濡れてもすぐに乾きやすい。しかも、軒や庇が深いため、そもそも外壁が濡れにくい。お日様、軒と庇、板の下の通気層、その三者のコンビネーションがうまく働くと、13年経ってもこんなに板の色はよく残って、美しく保たれるのですね。

 

もちろん、色が変わることと腐ることは全く別物。濡れる、乾く、を繰り返していくと、板の色は徐々に落ちていき、グレーになってきます。それは板の性能上は、特に問題ではありません。どちらかと言うと見た目の問題です。

 

ただ、濡れてもなかなか乾かない状態、常にジメジメしている状態が続くと、腐朽菌が活発に活動を始め、木はすぐに悪くなってしまいます。通気層というスキマがあることは、ジメジメを防ぐ大事な手段なんです。

 

この木想家も、この面は美しく保たれていますが、他の面で色が落ちてしまっているところもありました。他にも暖房のことなど含め、メンテのお話も「家の誕生日」と合わせて、お客さまとご相談させていただいた次第。

 

なるべく永く保つようにつくる。その上で、必要なメンテナンスを都度ご提案し、ご相談の上で施していく。住まわれてからのそんなお付き合いを、私たちは「家守り(いえまもり)」と呼んでいるんですね。


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