阪神よいとこ : 神戸酒心館

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ご愛読、ありがとうございます。KJWORKS・木の家のくらしプロデューサー、山口です。

 

私からご紹介する「阪神よいとこ」、二回目は神戸市東灘区にある「神戸酒心館(しゅしんかん)」です。私ももう何回か通っていて、今日も所用のついでに少し立ち寄ってきたんですよ。電車だと、最寄り駅は阪神石屋川駅です。

 

酒心館は、清酒「福寿」をつくっている蔵元です。灘五郷と呼ばれる酒造りの郷のうちの「御影郷(みかげごう)」でずっと永く灘の酒を醸してきたつくり手で、その創業は宝暦元年(1751年)。260年の歴史をもつ蔵です。

 

しかし、酒心館のその歴史の中で、全ての酒蔵を失ったことが二度もあるそうです。第二次世界大戦と、そして阪神淡路大震災と。木造の酒蔵が全て倒壊したところから、また全てを作りなおして今のこの施設があるんですね。

 

私が好きな現在の酒心館は、大きく5つの建物から成っています。一つの「門」と四つの「蔵」です。それらが単なる酒蔵ではなく、多種多様な使い方をされているところが、とても面白いんです。今日も色々楽しんできました。順にご紹介しましょう。

 

ひとつめは「長屋門」。敷地の入口で、それ自体が建物になっている門です。この長屋門は、ギャラリーとして使われています。今日はクリスマスリースが展示販売されていました。展示やお店として、利用者を募集しているようです。

 

ふたつめは「福寿蔵」。ここが実際に清酒を醸造している蔵です。年間を通して、3つのコースで蔵の見学案内をしているそうです。私はまだ見学しておらず、次の機会の楽しみにしているところです。

 

みっつめ、「東明蔵」。冒頭の写真はその内部です。ここは清酒「福寿」の直売所となっていて、色々な種類の試飲もできます。写真右手にはバーカウンターもあって、ちゃんと飲むこともOKですよ。福寿はノーベル賞授賞式に出されてから、すごい人気の酒なんですよ。

 

さらに、とても面白いのが、酒の肴、珍味などの食べ物類がたくさん置いてあること。それも全国各地から取り寄せてあって、すごい種類なんです。お酒を買って、そしてこれを見るのが楽しいのですね。他にも酒粕、お味噌、昆布やかつお節、果ては和菓子なども。下の写真も、その一部です。

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よっつめ、「豊明蔵」。酒心館ホールと呼ばれています。ここでは各種コンサートや落語の会など、約150席の多目的ホールとして使われています。ちなみに今度の土曜日、21日はジャズの会だとか。私が最初に酒心館に来たのも、ここで「木の家具」の展示会があったからでした。

 

いつつめ、「水明蔵」。ここは飲食店で、蔵の料亭「さかばやし」と呼ばれています。酒を楽しむための会席料理を提供、と謳ってありました。確かにどれも美味しくてお酒が進むし、色んな「福寿」の飲み比べセット、みたいなものもありますね。ちなみに私の一番のおすすめは、締めのお蕎麦。これは絶品です。

 

福寿蔵と東明蔵は鉄筋コンクリートの建物ですが、二枚の写真にある通り、中に木の構造が再現されていて、落ち着く雰囲気づくりとなっています。これはきっと、昔あった木造の蔵の骨組みなのでしょうね。

 

他の三つは木造。蔵の中でコンサートやお料理が楽しめます。しかし、よく見ると、構造体だけでなく、例えばカウンターや家具類など色んなところに、むかし酒づくりに使われていたであろう木の道具類が、素材として再利用されているのに気づきます。

 

そのことも含め、この酒心館のあり方に感じられるのは、二度の挫折を乗り越えた「今」に、創業以来の歴史を目に見えるかたちで蘇らせようという想いです。それが、私がここを好きになった理由なのかもしれません。

 

日本酒が好きな方もそうでない方も楽しめる、「酒」を中心とした愉しみの場。KJWORKS阪神に移ったら、さらに足繁く通ってしまいそうです(笑)。


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