阪神よいとこ:異人館でラテを

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ご愛読、ありがとうございます。KJWORKS・木の家のくらしプロデューサー、山口です。

 

先日、近くへ行ったついでに、久しぶりに神戸の「北野異人館街」へ寄ってきました。最近はすっかり観光地となっていて、その日も若いカップル達がたくさん、街歩きを楽しんでおられましたよ。

 

元々は港近くの「外国人居留地」の土地不足から、明治政府が山手に外国人住宅のエリアをつくったのが、異人館街の始まりだそうです。いわゆる「コロニアルスタイル」と呼ばれる、まさに「洋館」という感じの建物が今も多く遺され、独特の風景をつくっているところです。

 

古い洋館が集まった街ということで、このエリアはいわゆる「重伝建(重要伝統的建築物群保存地区)」に指定されています。私も「家づくり」という職業柄、行くたびにとても興味深く観察し、その形や間取りの違いに、東西の「暮らしの違い」へ思いを馳せたりしています。

 

さて皆さん、冒頭の写真をご覧ください。まさにこの異人館街にふさわしい洒落た洋館ですね。この建物、洋館には違いありませんが、中の使われ方は、じつは一軒丸々、スターバックスのお店なんですよ。

 

この「スターバックスコーヒー 神戸北野異人館店」は2009年の開業。建物自体の名前は、「北野物語館」。まさしく北野に昔からあった異人館なのです。ただ、他のものと違うのは、この建物は阪神・淡路大震災の後、この場所に移築・再建されたものだということです。

 

元は1907年(明治40年)に建築された、あるアメリカ人の住居だったらしく、震災被害で取り壊しとなった際、神戸市へと建物が寄贈されたそうです。解体し、部材を保管し、その後別の場所に再建。そしてスタバがそこに入った、というストーリーなんですね。移築された建物も、登録有形文化財に指定されているようです。

 

外観もとてもよい姿ですが、内部もよく復元されていて、全く洋館そのもの。ダイニングルーム、ラウンジ、ゲストルームなどなど、たくさんの部屋に分かれているのが、一般のスタバとは大きく違いますね。1階のバーフロアで商品購入した後は、どの部屋ででもくつろぐことができます。

 

古い洋館の中でゆったりとスタバのラテを楽しむ。なかなか贅沢な感じで、いいものですよ。周囲には、他のスタバと同様に、勉学に励んでいる学生さんたちもたくさんいました(笑)。

 

スターバックスの店舗には「コンセプトストア」と呼ばれる、一般店舗よりも少し「特別な場所」とされている店があるようです。今Webで公開されている12店舗の中でも、この「北野異人館店」はさらに特別なもの、という感じがしますね。

 

古い洋館が多く遺された場所に、公共の事業として「移築・再建」された洋館がある。そこに民間の人気企業が入り、人の賑わいがそこに生まれ、建物がまた「街の一部」として活かされていく。

 

神戸市というところの「歴史・文化の扱い」の技を感じつつ、散策あとのラテを異人館で楽しんだひとときでした。

 

※スターバックス コーヒー 神戸北野異人館店 : 神戸市中央区北野町3-1-31北野物語館


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